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嘘つきな唇
第3章 逃避行
『……ルウ……
逢いたかったわ!』


『……雪奈……
寂しい想いさせて……ごめんな…?』



『……ルウ……
こうしてまた、
ルウと逢えたから、平気よ……』



『……雪奈……
落ち着いた…?』



『……ええ……』



『……雪奈……
夜景が見えるんだ♪おいでよ♪』



……俺は……
雪奈の手を取り、
窓際に連れて行った。



『……わあ!……
凄い!綺麗ね♪』






『……な♪……
綺麗だろ…?
プラネタリウム、
見てるみたいだな』


『……そうね……
でもルウ……
毎回こんな贅沢な、ホテルじゃ無くて、いいのに……』



『……雪奈と……
過ごすんだから、
このくらい俺は、
何でも無いよ?
最高の時間を、
雪奈と過ごしたいんだ♪』



『……ルウ……
有り難とう……
でも私は貴方と、
一緒ならどんな、
場所でも幸せよ?』





『……雪奈……』






……俺達は……
満天の星が輝く中で、もう一度、
キスを交わした……


……そして……



『……雪奈……
今夜はゆっくりと……過ごそう……』



『……ええ……』






『……その前に……大事な話しが、
あるんだ……』






『……ええ……
ルウ、話して…?
何かあった…?』



……俺は……
ソファーに座って、雪奈を優しく見つめ……



『……雪奈……
今話してもいいの?夕飯の後にする?』


『……ううん……
ルウ……今話して?どんな話しでも、
受けとめるわ……』


『……有難う……
雪奈……』




……俺は……
静かにゆっくり、
話し出した……









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