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ご主人様に愛されたくて… ~セックス島~
第5章 初恋の人。
委員長会議に出席した後、

帰りが遅くなったあの日。

リュウキから

「好きだ。」

と告げられた。


薄暗い下駄箱が並ぶ玄関を出て

「あ~。夕焼けきれぇ~…」

なんて、呑気に言う私に

「亜子の事が好き。」

だって、

少し照れ臭そうにした顔を隠そうと
被ってた帽子のツバをクィっと、左手で下に下げた。


夕焼けの色の様に、
私の頬は染まっていくのがわかった。


嬉しくて、恥ずかしくて

体中が熱くなっていった。


だから、言い逃してしまった。

「私も好き。」

って告白。



それでも、リュウキは
私の気持ちわかってくれていたんだと思った。


何も答えられずにいる私の手を掴んで

「帰ろ。」

って、

繋いだ手から伝わったのは

リュウキの汗ばむ手の平。


小さくうなづいてから、
リュウキの手を握り返した。


言えなかった

「好き」

が届く様に……。

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