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~罪の天秤~
第9章 最後に下された制裁
雄二、雄二、雄二……!
大学内を走り回り雄二がいそうな場所を探していく。
やっと終わった!やっと渡辺雪菜を排除できたよ!
これでやっと安心して二人でいられる!
教室から出てくる雄二を見つけ、手を振った。
大学内でこんなふうに会うのは久しぶりで、雄二が驚いた顔をしている。
「どうした?こんなとこ誰かに見られたら……」
慌てる雄二を落ち着かせるように両手を握る。
周りにいた男友達がひやかしてくるけどむしろ皆に見てほしかった。
「ううん、大丈夫だよ。終わったの。解決したんだよ!」
「え?うそ!ホントに?」
みるみるうちに雄二の顔が晴れていく。
ああ、やっぱり。
やっぱり私がしたことは間違いじゃなかった。
雄二がこんなに喜んでる。
「けどどうやったんだよ?あいつが簡単に折れるとは思えねえけど……」
「んふふ……それは夜に教えてあげる。だから、ね?」
含んだ笑いをしてみせると、雄二も照れくさそうに笑った。
授業が終わったら私の部屋で会う約束をし、私は再び研究室に戻る。
彼女はどんな姿になっているのだろうか……
大学内を走り回り雄二がいそうな場所を探していく。
やっと終わった!やっと渡辺雪菜を排除できたよ!
これでやっと安心して二人でいられる!
教室から出てくる雄二を見つけ、手を振った。
大学内でこんなふうに会うのは久しぶりで、雄二が驚いた顔をしている。
「どうした?こんなとこ誰かに見られたら……」
慌てる雄二を落ち着かせるように両手を握る。
周りにいた男友達がひやかしてくるけどむしろ皆に見てほしかった。
「ううん、大丈夫だよ。終わったの。解決したんだよ!」
「え?うそ!ホントに?」
みるみるうちに雄二の顔が晴れていく。
ああ、やっぱり。
やっぱり私がしたことは間違いじゃなかった。
雄二がこんなに喜んでる。
「けどどうやったんだよ?あいつが簡単に折れるとは思えねえけど……」
「んふふ……それは夜に教えてあげる。だから、ね?」
含んだ笑いをしてみせると、雄二も照れくさそうに笑った。
授業が終わったら私の部屋で会う約束をし、私は再び研究室に戻る。
彼女はどんな姿になっているのだろうか……