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~罪の天秤~
第3章 人の不幸を笑う罪
「だから俺だけにしとけ?」

いつの間にか雄二が私を見ていた。
真っ直ぐに私の瞳を。
不覚にもその眼差しに胸が苦しくなる。

「い、意味が分かんない…っ…俺だけとか…」

慌てて目を反らしたけど心臓はバクバクいっていた。

困る。
こんなの困る。
私は今から彼女たちが悔しがる様を見なきゃなんないのに。
その為には別の男と寝なきゃなんないのに。

「セフレは俺だけにしとけ」

「なっ、何でそんなこと雄二に決められなきゃいけないのよ…っ…誰とエッチしようが私の勝手…」

「…じゃあいいよ。俺も勝手にする」

そっぽを向いていたせいで雄二がすぐ近くまで来ていたことに気づかなかった。
上に股がられてやっと気付く。

「……どうすんの?」

「他の男と寝れなくなるくらいセックスしてやる」

「は!?何バカなこと言って…ちょ、やだっ…」

まだ濡れたままだった淫裂に肉棒を擦り付け、雄二はそれを勢いよく中に沈めた。
拒否したいのに、あっという間に気持ち良くなりはじめた体は言うことを聞いてくれない。

「ゆ…じっ…待って…やだ…あっ、ああっ…ん…」

結局その後何度もイカされて、シャワーを浴びた後は気を失うように眠ってしまった。

どこまで雄二が本気なのかは分からないけれど、私だって彼女たちへの復讐を冗談でやろうと思ったわけじゃない。
彼女たちには自分がしたことを振り返らせる必要があるのだ。

私は彼女たちの私を嘲笑う姿を思い返した。
雄二には悪いけど、私にはこれがある限り復讐を忘れたりなんかしない。
決意を新たにしながら、私はそのまま深い眠りに入った。


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