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~罪の天秤~
第5章 私の犯した罪の罰
ほぼ毎日雄二とセックスする日々は相変わらず続いていた。
初めてした日から3ヶ月。
季節は冬。
時は12月に差し掛かろうとしていた。

「うわ……やられた」

バイトが終わり、2畳程の狭いロッカールームで私は呟いた。
自分の荷物を入れていたロッカーを開けると、布のカバンがずたずたに切り裂かれている。

って言っても値段は1000円くらいだろうか。
ここのロッカーは鍵がないため、極力高いものや財布なんかは持ってはこない。
まあ安いからいいや、とかそういう問題でもないんだけど。

今日のバイトのメンバーだと……渡辺雪菜だろう。
水島由梨は彼氏から私のことが伝わったのかあれからぴたっと虐めてこなくなったし。
それにともなってもう一人も何もしてこなくなったから、もう落ち着いたんだと油断していた。

はぁ……安いとは言え結構これお気に入りだったんだけどな。

ロッカールームにはゴミ箱がないので、切り裂かれたカバンを持って店を出た。
念のため上着は別のロッカーに入れておいて良かった。
11月に半袖の制服で帰るとか寒すぎる。

まあ相手が一人なら飽きたらやめるでしょ。

そう楽観視していた私を待っていたのは……彼女のエスカレートしていく行為だった。


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