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~罪の天秤~
第6章 私は新たな罪を犯す
「……本気でヤバイんすけど…」
唇がふと離れた合間に小さなため息のような声が漏れる。
「もう挿れる?」
「やだ。もったいない」
「ぶはっ!もったいないって!」
「わ、笑わないでくださいよ!俺は本気ですよ?」
ちょっと拗ねたような顔をすると更に幼く見えた。
ああ、私こんな純粋で可愛い子を利用してるんだな。
私も渡辺雪菜のこと言えないよね……
「何でそんな顔してるんすか?やっぱりやめます?」
雄二もそうだったけどタカシくんもたいがい人の表情が読める子だ。
全然バカなんかじゃないじゃん。
「や、でも俺、バカ高出身だし。大学も行ってないし。雪菜さんにもよくバカバカ言われてたんすよねー」
「……そんな学歴だけあったって世の中をちゃんと渡って行けなかったら意味ないよ。タカシくんはちゃんと働いてんじゃん」
「フリーターっすけどね」
「でも昼間も働いてるでしょ?」
「え、何で知ってるんすか?」
「そこにかけてある白い服。どっかレストランで働いてるのかな、って思って」
唇がふと離れた合間に小さなため息のような声が漏れる。
「もう挿れる?」
「やだ。もったいない」
「ぶはっ!もったいないって!」
「わ、笑わないでくださいよ!俺は本気ですよ?」
ちょっと拗ねたような顔をすると更に幼く見えた。
ああ、私こんな純粋で可愛い子を利用してるんだな。
私も渡辺雪菜のこと言えないよね……
「何でそんな顔してるんすか?やっぱりやめます?」
雄二もそうだったけどタカシくんもたいがい人の表情が読める子だ。
全然バカなんかじゃないじゃん。
「や、でも俺、バカ高出身だし。大学も行ってないし。雪菜さんにもよくバカバカ言われてたんすよねー」
「……そんな学歴だけあったって世の中をちゃんと渡って行けなかったら意味ないよ。タカシくんはちゃんと働いてんじゃん」
「フリーターっすけどね」
「でも昼間も働いてるでしょ?」
「え、何で知ってるんすか?」
「そこにかけてある白い服。どっかレストランで働いてるのかな、って思って」