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~罪の天秤~
第6章 私は新たな罪を犯す
「とりあえず今日は帰る」
「あ、じゃあ送ってきますよ」
「ううん、私自転車だし大丈夫」
今はこの火照った体を夜風に晒して鎮めたい。
「その辺で一人でオナっちゃダメですよ?」
タカシくんの含みのある笑顔。
やっぱりこいつわざとだ!
渡辺雪菜に利用されて可哀想とか思ってたのに!
全然可哀想じゃない!
意外に彼女ともちゃんと割り切って付き合ってたんじゃないの!?
何だかすごく悔しい!
ドアの外で手を振るタカシくんを振り返りもせずに私はぷりぷり怒りながら自転車に乗った。
冷たい風が気持ちよくてだいぶ体の熱も冷めた頃、自分んちのマンションが見える。
マンションの入り口をくぐり自転車置き場に着いた私を待っていたのは……一人でコンクリートの外階段に座る雄二だった。
「あ、じゃあ送ってきますよ」
「ううん、私自転車だし大丈夫」
今はこの火照った体を夜風に晒して鎮めたい。
「その辺で一人でオナっちゃダメですよ?」
タカシくんの含みのある笑顔。
やっぱりこいつわざとだ!
渡辺雪菜に利用されて可哀想とか思ってたのに!
全然可哀想じゃない!
意外に彼女ともちゃんと割り切って付き合ってたんじゃないの!?
何だかすごく悔しい!
ドアの外で手を振るタカシくんを振り返りもせずに私はぷりぷり怒りながら自転車に乗った。
冷たい風が気持ちよくてだいぶ体の熱も冷めた頃、自分んちのマンションが見える。
マンションの入り口をくぐり自転車置き場に着いた私を待っていたのは……一人でコンクリートの外階段に座る雄二だった。