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~罪の天秤~
第8章 制裁の始まり
「話って何すか?」
今日はバイトが23時までだったタカシくんを待ち、一緒にタカシくんちに行った。
あったかいコーヒーを前にタカシくんが私の顔を覗き込む。
……やっぱ言いづらいよね。
タカシくん自身はいい子だから余計に胸が痛い。
渡辺雪菜の時みたいになりなくないから付き合ってほしいって言われてたのに。
好きな人がいるからやっぱり別れてとか酷すぎるでしょ。
思えば最初に近づいた理由だって渡辺雪菜の弱味を握るためだし。
ホントタカシくんには申し訳ない。
「怒らないですからちゃんと話してくださいよ」
「……ごめん」
「 それは何のごめんですか?やっぱり話せない、のごめん?それとももしかして別の意味のごめん、ですか?」
真っ直ぐに私を見つめる綺麗な瞳はそれだけで私を揺らがせる効力を持っていた。
この子を傷付けたくない。
そんな気持ちが働いてしまう。
「もしかして別れよう……とか?」
まずったとは思ったんだ。
体が反応したのが自分でも分かったから。
そしてそれをタカシくんが気付かないはずはなくて……
大きなため息が聞こえ、私は目線を下に落とした。
申し訳なさすぎてタカシくんの目を見ることができない。
今日はバイトが23時までだったタカシくんを待ち、一緒にタカシくんちに行った。
あったかいコーヒーを前にタカシくんが私の顔を覗き込む。
……やっぱ言いづらいよね。
タカシくん自身はいい子だから余計に胸が痛い。
渡辺雪菜の時みたいになりなくないから付き合ってほしいって言われてたのに。
好きな人がいるからやっぱり別れてとか酷すぎるでしょ。
思えば最初に近づいた理由だって渡辺雪菜の弱味を握るためだし。
ホントタカシくんには申し訳ない。
「怒らないですからちゃんと話してくださいよ」
「……ごめん」
「 それは何のごめんですか?やっぱり話せない、のごめん?それとももしかして別の意味のごめん、ですか?」
真っ直ぐに私を見つめる綺麗な瞳はそれだけで私を揺らがせる効力を持っていた。
この子を傷付けたくない。
そんな気持ちが働いてしまう。
「もしかして別れよう……とか?」
まずったとは思ったんだ。
体が反応したのが自分でも分かったから。
そしてそれをタカシくんが気付かないはずはなくて……
大きなため息が聞こえ、私は目線を下に落とした。
申し訳なさすぎてタカシくんの目を見ることができない。