この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
髪を結ってから浴衣を着ようと、
脱衣場に浴衣を衣紋掛けに吊るしてあるのは、
不器用で、髪をアレンジするのに時間が掛かってしまう華子にとっては、その方が何かと都合が良いから。
でも。
―――うーん、決まらない!
浴衣に合わせた髪型だし…。
ラフな感じで、あまり造り混まない方かいいだろうと、髪を結い上げてはみるものの、なかなか上手くいかなくて。
無造作に見えるというのは簡単そうなのに、見ためと違って難しく、緩めに結い上げるのに悪戦苦闘しながら、何度も何度もやり直した。