この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
自分と一緒に出掛けられることを素直に喜ぶ妻の姿。
それを目の当たりにすれば、陽輔も一緒に嬉しい気持ちに包まれる。
仕事から帰ってきてすぐに、
鼻息も荒く、「すぐに仕度するね!」なんて急いで寝室に駆け込んだ華子だった。
さっきまで華子のそんな様子を知っているから――……だから。
脱衣室から長い時間出てこない。
呼んでも返事もしない。
そうなれば陽輔が華子の様子が心配になるのはしごく当然のことだった。
すぐに身仕度を済ませ、「ようちゃん、出掛けよう」なんて言いそうな勢いな華子が、脱衣室から一向に出てこないのは――――おかしい。