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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
昨日急に決まった、陽輔の今日の休み。
会社から昨夜その知らせが入った陽輔。
そのことを陽輔から聞いた後から、
華子は終始ごきげんで。
今朝。
少し調子が外れた鼻歌を歌いながら、
洗濯機を回す姿に思わず笑みがこぼれた。
―――うちの奥さまは、やけにごきげんだ。
先月、一緒に花火大会に行きたい。
二人そう短冊に願い事をした。
寝室に吊るしてある二着の浴衣をしまうのが淋しいと口にしていた華子の様子を思い浮かべる。
昨日までのしょんぼりしていた華子の様子が一転し、嬉しそうに無邪気にはしゃぎ喜ぶ姿は、まるで少女のようだ。