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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
――――よかった…。とりあえず、元気そうだな。
まず陽輔が思ったのが、華子の安否だった。
その後に華子のその浴衣姿に目を奪われてしまう。
互いに互いの姿に見惚れてしまったのは、新婚のなせる業だろう、と思いたい。
「……華子、俺に惚れなおした?」
華子が自分をウットリと見つめる瞳がなんだか気恥ずかしく、視線がくすぐったくて、わざと陽輔はそんな言葉を口にした。
だけど。
本当は惚れ直したのは陽輔の方だ。
――照れ隠しの為に思わず口にしたその言葉は己の気持ちを反映していた。