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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて


「うん…」


真っ赤になってうつ向いて。
小さな声で恥ずかしそうにそう頷いた華子の姿が初々しく、思わず抱きしめそうになる。


―――いやいや、これから出掛けるし。


約20㎝近く陽輔より身長が低い華子の浴衣の襟足から微かに覗く素肌。
頷いた拍子にチラリと覗いたその白が眩しく―――ぞくりとした。


「ほら、早くしないと花火始まるぞ。」


そう声を掛けた、陽輔の口調が、少しぶっきらぼうになってしまったのは、いつもと違う華子のその姿に図らずもドキドキさせられたせいだったが、恥ずかしいので華子には内緒だ。




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