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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

華子の父親は10年前に病気で既に亡くなっていて。

まだ中学生であった10年前を思い出して、華子は一人ため息をついた。

先週の半ばに梅雨明けしてから、ずっと続いている青天は今日もまだ続いていて。

空を見上げれば、青く澄んだ空に白い入道雲が浮かんでいる。

今日は会社の創立記念日の為、華子は休みだった。

真夏の盛り。
いつもならば、早朝の涼しい頃に行っているのその墓掃除だったけれど。
今年は姉の蓉子は仕事で参加できず、華子の方といえば午前中に趣味の書道の諸用があって都合が悪く。

仕方無く午後からの作業になってしまったのだ。

一年に一回の事だからと、炎天下のなか母と二人黙々と掃除を進める。

毎年、お盆前に墓掃除をするのが決まりのそれは、華子が社会人になってからは、華子のその休みに合わせて行われている須藤家の恒例行事。


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