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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
どうも自分は病院のベットに横になっているようだった。
さっきまでお墓掃除をしていた筈なのに、なんでこんなところに寝ているんだろう――…。


―――そうだ、酷い目眩がして…。


立ち上がった瞬間にグラリとした自分の躯。
力が抜けて、そして華子にはその後の記憶がなかった。

病院は空調が効いていて。掛けられた布団は気持ち良くて。


なんだか眠い―――……。



〈華子、もう少しお眠り……〉

(おとう、さん……?)


懐かしい声。

その優しい微笑みが瞼の裏に浮かび、最近寝不足気味の華子の躯は、沈み込むように、その眠りの誘惑に誘われる。

眠りの甘く優しい腕。脳裏に響くその声。
ベルベットの様な肌触りのその誘いと閉じられた瞼。
華子はまた深い眠りに落ちていった――。



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