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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

《あっ、陽輔さん!
華子ね倒れちゃって。今、総合病院なんだけど―――》


―――華子が倒れた?!


《あぁ充電が切れちゃうわ!》
そう言い残したまま。
義母からの電話は切れてしまった。
後にはツーツーと話し中の電話の音だけが耳に残っている。


義母は相変わらずそそっかしい女性で…。
―――華子は間違いなくお義母さん似だな。


電話で告げられた病院の名は、良く知った掛かりつけの診療所では無く、隣町の総合病院だった。
電話の音の背後に救急車のサイレンが聴こえていたのは――…。


―――――救急車で運ばれたのか?


義母の話で倒れたのは分かった。
今、華子が総合病院にいるということも解った。

だが、倒れた理由までは分からない。

朝見た時は華子の様子に変わったところは無かったように思う。
いつものように、「いってらっしゃい」と微笑む華子は可愛らしくて、ほっこりした気分で出勤してきた筈なのに―――…。



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