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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

陽輔は寝ている華子の側に腰を降ろす。


―――そういえば…最近食が細かった気がする。


晩御飯を残した華子に、“食べないの?”そう尋ねれば、“お昼たくさん食べたから”とか、“味見でお腹がいっぱいなの”とか。
そんなはぐらかしの答えが多かった。

夏バテで食欲も無かったんだろうが、俺に心配させない一心での言葉だったんだろう。

熱帯夜で寝不足だったのも影響しているのか、空調が効いた病院のベットで、華子は気持ちよさそうに小さな寝息を立てている。

血の気が失せた青白い顔がやけに華子を小さく見せている気がする。
病院の蛍光灯の灯りの元、よけいにそんな風に感じられるのかもしれなくて…。

点滴を注射されたその華奢な腕―――日に焼けていない白い腕に刺された針が痛々しい。


「まったく、華子は…心配させる。」


華子は、いったい自分がどんな気持ちでここに来たかと思っているんだろう――…。

――――病院までの車の中、お前にいったい何があったのだと心配でたまらなかったのに。


こうして、安らかな寝息をたてている華子の姿に安心した陽輔は、そう呟くと眠っている華子の頭をそっと撫でた。


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