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第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

そう自分に言い訳をする陽輔は氷を手にすると、それを口にくわえる。

歯で挟んだ氷の冷たい温度。
それが唇に伝わってビリリとする感触が痛いぐらいだ。

そのまま華子に引き寄せられるように、ゆっくりと華子の方に傾いていく躯――…。


華子は弱っているんだから、優しくしてやりたい。
そう思うのに、陽輔はその動きを止めることが出来ないでいる。


「今、潤してあげる。」


甘くて熱い華子の吐息と陽輔の吐息が混じり合うくらいの距離まで近づいた陽輔は、そう呟くと、陽輔は華子の唇に口づけをした。