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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと


―――“カランッ”


さっき華子の為に準備したスポーツドリンクと一緒に持ってきた氷が溶け、音を立てている。

華子がスポーツドリンクを飲みたいのか、氷を口に含みたいのか解らなくて、両方準備しベット脇のサイドテーブルに置いた氷が、静かな部屋のなかで、その存在を主張していた。


―――横になったままだと、スポーツドリンクを飲むのは大変だよな。


むせたのは、急いで飲み干したせいもあるけれど、無理な体勢のせいもあるかもしれなかった。
さっきは、躯が水分を欲っする欲求が強くて、体勢など構わずに急いで飲み干していたようだったしな。

そう思いながら、陽輔が華子の方に目をやれば、華子は、唇を少しだけ開いて、浅い呼吸を繰り返している。

その開いた隙間から。
時折チロりと垣間見える華子の舌が、ゆっくり唇舐めるように動いた。

その仕草は―――乾いた唇を潤す為だと分かってはいるのに、陽輔は目が離せなくなる。


―――華子の喉を潤す為だ。


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