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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
「華子、後ろ向いて。」
「…あ、うん…。」
―――弱っている華子に無理はさせられないだろうなぁ。
(さっきは暴走してしまったが)
そんなことを改めて思いながら、陽輔は華子に後ろを向くようにと声を掛けた。
背中から拭き始めようと思ったのは、もちろん、少し己を静めるつもりな筈で。
…本当に陽輔はそのつもりだった筈で。
―――でも。
後ろを向いた華子――陽輔の目の前に白くて華奢な肩のラインが露になって。
そのスッした背骨の佇まいと、背頭を垂れるようにした姿勢の華子の黒髪。
その黒髪がうなじの辺りで二つに割れて、胸の方へ垂れている。
その黒のあいだに三角に切り取られたように浮かび上がる白い肌―――。
ほっそりとしたうなじは、黒髪とのコントラストで白さを、際立たせていた。
その白に誘われるままに、陽輔は華子のうなじの辺りに優しくキスを落とした。