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官能ショートショート『二人はツン・ツン』
第3章 ~バレンタインデー編~
「別に怒ってなんかないわ! あんた、この女の子がどんな思いで、チョコ作ったかわかる? チョコなんて作ったときないから、本買って勉強したり、道具そろえたり、作ったのはいいけど、思った通りにできあがらなくて、何度も作り直したり、やけどしたり、指切ったり……大変な思いをして作ってるのよ。でも、それは、渡す人に喜んで食べてもらいたいからよ、それをあんたは、食べもしないで捨てるなんて、サイテーだわ、見損なったわ!」

「お、お前にそんなことがわかるのかよ……」

「わかるわ! ほんとにあんたって女心がわかんないのね! 拾え! とにかく今すぐ拾え!」

「わ、わかったよ……」

「食べなさい! 今すぐ食べて!」

「なんだよ、まったく…………」

「食べた?」

「ああ」

「じゃ、この女の子にメールして」

「なんでだよ?」

「いいから、早く」

「俺、アドレス打つのめんどくさいから、いいよ」

「じゃ、貸して、私が打つから」

「な、なんて、書くんだよ」

「チョコありがとう。とてもおいしかったです。でも、あなたの気持ちには応えられません。僕には付き合ってる人がいるんです、と……」

「お、お前、なに書いてるんだよ!」

「なに、あんた、この子と付き合いたいの?」

「バ、バカ言うな!」

「じゃ、いいじゃない、断ったって」

「そ、そんな、ウソ書かなくていいだろうが!」

「いいの、女は、このくらい言わないとあきらめないの!」

「そ、そんなはっきり言ったら傷つくだろ? かわいそうだろが?」

「あんたね、そうゆう態度が、余計女を傷つけるの、女はね、はっきり言ってもらいたいの、わかった?」

「わ、わかったよ……ん? お前、どうしたんだ? その指のバンソウコ、そんなにいっぱい貼って」

「な、なんでもないわよ! ハイ! 送信っ、と……」

「まったく……なんなんだよ、今日のお前は……」
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