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第1章 憾み

パトロン：俺は馬鹿だからさ
　　　諦めきれなかったんだ
　　　浮気は許してやるから、他の男とは
　　　別れろって
　　　一度は条件を飲んで「そうする」
　　　って言ってくれたんだ
　　　…とてm嬉しかったよ
　　　でもお金がないのは本当だから
　　　「もう食事代以外は払わない」って　
　　　伝えたんだ
　　　そうしたら急に態度を変えて
　　　「金ないブスと付き合うの無理」
　　　って言って俺を置いて行ったんだ

パトロン：＊とても

自分：どこまでも腐ってる女だな
　　　死ねばいいのに

パトロン：ありがとう、共感してくれて
　　　俺も、もう悔しさと恨みしかないよ
　　　殺せないのが残念なくらいだ
　　　
自分：そうだな……



　まさかここまで悲惨だったとは。和人は親友のために心を傷めた。


　　　
パトロン：だから復讐するんだ



　聞き慣れてはいるが、映画や漫画だけに出てくると思っていた突然の単語に、和人は豆鉄砲を食らった鳩みたいな反応をする。



自分：復讐？



　実際に話題にあがったり、改めて自分でその単語を打ち込むと、どうにもどこか現実離れした響きに聞こえてしまう。だが真剣な文で返ってくるパトロンの言葉で、これが現実なのだと思い知らされる。



パトロン：そう、復讐
　　　ここからが提案だよ



　そういえば、提案があると言っていた事を思い出す。共有された傷から一体何が成されるのだろうか。



パトロン：君の復讐代理もするからさ
　　　どう？