この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
笑える復讐劇
第2章 決行

パトロンを盛大に辱めた女、大野雪に対する集団リンチは既に決定事項だった。
どうやらパトロンが和人に声をかける前から、もう元カノに行う復讐代理計画は完成していたらしい。元々、参加者の人数はパトロンを含めた三人。お互いが酷い目に遭わされた女をレイプし懲らしめるのと同時に、積年の恨みを晴らすのが目的だ。筋書きも大体は定められており、あとは実行に移すだけの段階にある。和人はそれに乗っかれば良いだけの話だった。
もちろん参加・不参加の決定は和人本人に委ねられる。パトロンの方も、いくら同じ傷を持つ友人だからと言って、無理強いはしたくなかった。
と言うのも、レイプは犯罪だ。考えなくても犯罪だ。
自ら復讐を誓ったパトロンとは違い、和人は便乗する側の人間である。始めから犯罪に手を染めようと思ったわけではない。だからこそ、パトロンとの一時的な共感と同情で引き受けて欲しくはなかった。そんな軽い気持ちで共犯者にはなっては、逆にレイプを計画したパトロンに迷惑である。「誘った側が偉そうに」と思うかもしれないが、いざ実行に移した時に「やっぱり出来ませんでした」では済まないのだ。
どうやらパトロンが和人に声をかける前から、もう元カノに行う復讐代理計画は完成していたらしい。元々、参加者の人数はパトロンを含めた三人。お互いが酷い目に遭わされた女をレイプし懲らしめるのと同時に、積年の恨みを晴らすのが目的だ。筋書きも大体は定められており、あとは実行に移すだけの段階にある。和人はそれに乗っかれば良いだけの話だった。
もちろん参加・不参加の決定は和人本人に委ねられる。パトロンの方も、いくら同じ傷を持つ友人だからと言って、無理強いはしたくなかった。
と言うのも、レイプは犯罪だ。考えなくても犯罪だ。
自ら復讐を誓ったパトロンとは違い、和人は便乗する側の人間である。始めから犯罪に手を染めようと思ったわけではない。だからこそ、パトロンとの一時的な共感と同情で引き受けて欲しくはなかった。そんな軽い気持ちで共犯者にはなっては、逆にレイプを計画したパトロンに迷惑である。「誘った側が偉そうに」と思うかもしれないが、いざ実行に移した時に「やっぱり出来ませんでした」では済まないのだ。

