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笑える復讐劇
第2章 決行

深く考えれば考えるほど、この計画は和人の汚点となるのは目に見えていた。たとえ警察に捕まらなくても、未成年の女の子を暴行した事実は変わらないし、どんな形であれ、おそらく今後の女性を見る目も変わるだろう。将来が膨大な可能性に秘められている若者にとって、今から重い背徳感を背負って生きるのは非常にリスキーである。その咎を胸の内に仕舞いながら人生を送るのは、果たしてまだ人間として未熟な彼に出来るのであろうか。己に降りかかるかもしれない様々な苦悩を、チャット画面に映る誘いを何度も読み直しながら思い浮かべた。それに伴い、パトロンと和人の両者には沈黙がおりる。
その空気を察し、パトロンは返事を後日にもらう事を提案しようと思った。簡単に決断して欲しくないと思ったのはこちらなのだから、せめて考える時間を与えるのが筋だろう。そう思い、パトロンはチャットに書き込みを打とうとキーボードに手を伸ばす。だが思いの外、和人が腹をくくるのは早かった。
デン・デンムシ:わかった、やる
やらせてくれ
恨みを晴らせるなら、もはや世間が自分の行動を認めなくても良いとすら思っている。むしろやりたい事をやらないで、いったい何が人生だと言うのだろう。
その空気を察し、パトロンは返事を後日にもらう事を提案しようと思った。簡単に決断して欲しくないと思ったのはこちらなのだから、せめて考える時間を与えるのが筋だろう。そう思い、パトロンはチャットに書き込みを打とうとキーボードに手を伸ばす。だが思いの外、和人が腹をくくるのは早かった。
デン・デンムシ:わかった、やる
やらせてくれ
恨みを晴らせるなら、もはや世間が自分の行動を認めなくても良いとすら思っている。むしろやりたい事をやらないで、いったい何が人生だと言うのだろう。

