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あたかも普通の恋愛小説
第16章 天国と地獄


本社で高多さんと合流してから噂の女社長のオフィスへ向かうことになった。超緊張しちゃう。


「今回のは個人的な仕事だが機嫌損ねる真似はするなよ、他の依頼まで白紙になったら大損害だ。とにかく女社長のオーダーにハイハイ従え」


難易度が高いです。

足早に歩く高多さんを追いかけて必死についていくと、ふと高多さんが私を振り返って笑った。


「最近頑張ってるみたいだからな。いい手柄をたてろよ」


期待されてるのもかなりプレッシャーなんですけど、ひとまず頑張ります。


「下着の話だから詳しくは女の子に相談したい、とのことだ。恋愛経験豊富な可愛い女の子がいいと要望があったから、コイバナでもしながら参考にしたいんだろ、お盛んなことだ」

「ご期待にそえるかわかりませんが」

「一応釘をさすが、俺の名前は出すな。名前を出さない程度までなら話して可」


ん?


「何を話すんですか?」

「だから。向こうがお前の経験を聞いてきたらあれこれ話すだろうが」


上司に丸め込まれてカーセックスしました、的な?うわぁ。嫌な仕事だ。。


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