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あたかも普通の恋愛小説
第16章 天国と地獄
年齢不詳美魔女の大嶌様は女にしてはスラリとした長身で、ウエストのキュッとしまったスーツスカート姿。けしてボディラインは崩れてはいない。出るとこは出ているし凹むとこはきっちりくびれている。つまりそうした意識が日頃から高いのね。
「大嶌様はお綺麗ですので、このままのラインを維持できるもので考えたらよいでしょうか」
でもたまにいるのよ、さらにウエストを細く!とかやみつきになるひとが。
「そうねぇ。油断してるとお肉がさがっちゃいそうでこわいのよね~」
「今わが社で扱ってますのがこちらになります。参考までにもってきました」
補正下着。わきににげちゃうお肉を呼び戻してしっかり支えるブラと太ももからのヒップアップを目指したスパッツ状のガーター、コルセット、ウェストニッパー、ボディスーツ……
などなど。
お色はベーシックなベージュとブラック。定番。
「つくりはしっかりしてて機能としては万全なのはわかってるつもりなの。でもね~」
美魔女はそれらを手に取りながら、やがてテーブルにおいた。
「色気がないのよ」
「色気、でございますか」
「そうよ。美しい体を誰に一番見てもらいたいかって言ったら男でしょ?色っぽくて男が興奮しちゃう下着がいいの。でも正直歳だから。普通のえっちな下着だと心配なのよ~」
つまり。ラブランジェリーでありながらの補正下着。対局に位置する二つをあえて求めるわけですね。
「下着姿で思わずえっちしたくなるような、そういうデザインのがいいのよ~」