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あたかも普通の恋愛小説
第16章 天国と地獄


高多さんの意図がわからず狐につままれた顔でいると、高多さんは呆れたように笑った。


「お前ら普段販売営業ばかりだから、たまに制作に加わったほうが楽しいだろ。お客が何を求めるとか、どうしてこれがいいとか。今まで見えなかったもんも見えてくるから」

「ふーん。高多さんって優しいんですね」


意外に部下想いで感心してしまった。何故か高多さんは嫌な顔で睨んで来たけど。


「まぁド素人のお前のフォローを考えたら、本社の奴らとチーム組めばいいんじゃねえ?」


本社=エリートのイメージがあってか、ありがたいやら申し訳ないやら。でもここは大嶌様に素敵な商品をお届けしたいからやっぱり本社のチームにお願いします。


「ちなみに。全員男だけどな」

「ふえ?ランジェリーなのに男性が作ってるんですか???」


思わず声がでかくなった。だって下着っていったら女子が女子目線で女子のために作るのかと思ってたし。


「そう。うちの本社チームのラブランジェリー部は男が喜ぶをコンセプトにしてる」

「エロい下着を追求してる……?」

「まぁそんな感じ。じゃあさっそく紹介するからついてこい」


いきなりそんな!?心の準備が!


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