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あたかも普通の恋愛小説
第16章 天国と地獄
男子チームとエロ下着制作なんて正直どうしていいやら。イケメン男子軍団だったらどうしよう。いやだ緊張してきた。
高多さんの後ろを足早に追いかけていくと、やがてラブランジェリー部の部屋についた。略して『ラ部』っていうプレートがついているドア、略しすぎ!
「おーす。揃ってるか」
扉を開けながら放つ高多さんの声に、思ったより狭い室内にいた三人が振り返る。
「女!」
第一声がこれ。
「女は駄目です高多さん。ここは女人禁制ですから」
「一応会社の規則としてそんな差別は受け付けてない」
「何言ってんですか、ここは魔法使いだけの部所です!」
何を言っている?
私の頭の上で5つくらい大きなはてなが浮かぶ。内容はともかく私が歓迎されてないのは確か。
「はじめまして、私は」
「女は喋らないでっ」
……えー。
困った私はしょっぱい顔で高多さんを見た。どうしたらいいんでしょう。