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あたかも普通の恋愛小説
第16章 天国と地獄
「ラブランジェリーは覆う面積が小さいのが多いけど、それだと補正下着の役割は果たせないだろうから、補正下着をベースにそこからデザインを考えるべきだね」
下着の話になると三人とも多弁。下着への情熱は確かみたいで安心。
「年輩の美魔女風なお客様がお召しになって、若い男の子の心を掴みたいらしいです」
「……熟女か、」
「俺は若い子専門」
急に彼らのヤル気が失せて風船ならしおしおに萎んでいくみたいなそんな状態に!困る!
ところがCさんだけは変わらぬトーンで爪を噛みつつ言ってきた。
「そっちの補正下着をしばらく貸して」
「あ、はい」
持っていたサンプルを取り出すとAさんBさんがドン引き。
「ないわー」
「これじゃあ熟女が嫌がるのも仕方ない」
男性の前で見せたいものではないわよね、確かに。
Cさんが補正下着を手にとった。
「光沢があってのびる素材は、ラブランジェリーでも使うことがあるんだな。あとは色を何とかしてレースとかでデコれば」
「黒ベースにゴールドやパープルのレースを飾るとか」
「無駄に長いリボンをつけるのもいいな」