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あたかも普通の恋愛小説
第18章 第二回


同じ女性である大嶌様の前で、女らしく綺麗であることは異性といるとき以上に気を使う。異性の前では自分が女らしいのは当たり前だけど、女性から見ても女らしいのは、気を緩めるわけにいかない。

ベッドに腕をついて体重移動した際、飾りの肩紐が肩からこぼれた。


「肩紐が二重なのね。本来の肩紐はけして落ちずにしっかり支えているけど飾り紐が肩を落ちてセクシーだわ」


そこまで。あの魔法使いたちはそこまで計算して作ったのか。私はびっくりしてしまう。ただ見た目が可愛いとか作りがしっかりしているとか、そんなことしかわからない私。


その間にも音をたてるローターがあちこちを撫でる。くすぐったさと気持ち良さがあちこちに広がる。

いつの間にか口元が緩んで微かに息が上がっていた。


大嶌様は背中や首や手足を撫でるばかりで、なのにどうして感じてきちゃうのか。最近欲求不満が続いてるせいなんだろうか。


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