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あたかも普通の恋愛小説
第7章 メディスン


中途半端にずらしたブラから覗く痛々しいおっぱい。それだけでもじゅうぶん情けない。

消毒液くらい我慢しなきゃ。


私が覚悟を決めて「やってください」と伝えるより先に、真壁さんの口が開いた。


「じゃあ目を閉じてて」

「え……?」

「閉じて」


見てると余計に怖いから…かな?言われたとおりに私は戸惑いながらも目を閉じた。突然冷たい消毒液とかぶしゃーってされたら傷口にジンジンしみて、やだなぁ、痛いだろうなぁ。

真壁さんの大きな手のひらが私の乳房を横から包んで持ち上げブラは完全に取り払われ私の腕に肩紐がぶら下がってる。こんなときに何だけど、ふわりと包まれた胸が気持ちいい。真壁さんの手が気持ちいい。


(私ってば不謹慎。こんなだからビッチとか言われちゃう、)


でもドキドキは止まらなくて、痛いはずの乳首は疼いてる。どうせ消毒液かけられるのに。。


だけど予想していた冷たさは来なかった。私の乳首に触れたのはもっと暖かい何か。くちゅりと音をたてて、右乳首に突然甘い刺激が走った。


「んぁ……っ」


びくりと震えた私の背中。何?濡れる乳首は消毒液じゃなくて、私は目を開けてしまった。

真壁さんの口が。私の右乳首を口に含んで。唾液で……?

でも舌で触れるでも吸うでもなくて。すごく歯痒いのになんだかすごくえっちで。やだ、どうしよう、すごく興奮する。ばか!私のばか!


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