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あたかも普通の恋愛小説
第7章 メディスン
あっという間に果ててしまう真壁さんのペニスから放たれたものが私の胸を濡らしていた。
真壁さんがすごく困った顔でごめんって謝るけど、何もかも愛しい。
「私。嬉しいんです。真壁さんが好きでたまらないんです。もっと知りたい。真壁さんのこと」
「なんでそんな可愛いこと言うの」
悔しそうに真壁さんが私の頬を撫でた。
「小悪魔すぎ」
そして唇を親指でそっと撫でて。キスをした。長い長い真壁さんからのキス。幸せ。
「いい歳してまだ学生やってる親のスネかじりっていう不甲斐ない男なんだけど。」
「そんなこといったら私なんて会う度男のひとに絡まれてるいかがわしい女です」
不本意だけど。それが事実。
「すごい嫌だった。ほんとは見たくなかった。嫉妬して独り占めしたいとか思って」
「真壁さん……」
「でも、自分の立場とか考えたら」
自虐的に笑う。真壁さんはすごく素敵なひとなのに。学生とか社会人とか私は気にならない。院生とかむしろよくわからないけど何かすごい。
そんなことよりも。