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秘密
第8章 秘密
倉本の首に両腕を回し、背伸びをしてその口づけに応える。
沙織を強く抱きしめていた倉本の腕は徐々に下がり、背中から腰、腰から尻へと辿り着いた。

ショーツの上から強く揉みしだかれるそこは、倉本の指をしっかりと跳ね返した。

腹部に擦り付けてくる猛りは沙織の心と躰を熱くさせ、放り出されていた疼きが再び目を覚ます。


「あぁ、君が欲しいよ」


あげる

あげるわ…


「沙織、後ろを向いて」


名残惜しそうに見つめる沙織をなだめるように、倉本は優しく肩を抱いた。

背を向けた沙織の前に来て、一人掛けのソファの位置を変える。


「沙織、ここに両手を付いて」


えっ?


ソファに座らず背もたれに両手を付くとどういう姿勢になるのか、沙織にもすぐにわかった。


「拒否はできないよ」

「……」


怯えと好奇心が胸に渦巻いた。


「沙織…」

「…は、はい」


沙織は考えるのをやめ、命令を下す倉本の声に従った。


「もっと俺にお尻を向けて」

「…っ…」


倉本は動けない沙織の背中を押さえ、尻を高く上げさせた。


「脚を開いて」


沙織は観念したかのように脚を開いた。




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