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秘密
第8章 秘密
倉本は沙織の太股を更に持ち上げた。舌はゆっくりと割れ目に近づき、クロッチの脇をぞろりと舐めた。


「ぁっ…はぁッ…」


ピクビクと腰が震えても布で隠された場所には触れて貰えず、意地悪な舌は脚の付け根を激しく舐め回した。


「うぅっ…」


倉本は反転してソファに頭を乗せた。

触れてもらえない切なさと、男の顔を跨いでいる自分のはしたない姿に混乱しつつも、沙織はいつしかゆるい興奮を覚え始めていた。


「誘って…」


倉本の言葉が、僅かに残った沙織の理性を壊そうとする。


「どこを舐めて欲しい?」

「や、やめて…」

「そこを見せてごらん」

「いや…」

「拒否できないよ」

「………」

「さあ、沙織…」


息がそこにかかる度に膣がヒクついていた。


「頼むよ、俺を欲しがってくれ」

「………」

「罰だよ」


沙織は残っていたわずかな理性を手離した。

ゆっくりと右手を尻の方に回す。開いた脚の後ろ側から手を伸ばし、蜜で濡れたショーツのクロッチに指を引っかける。


「あぁ…、いいよ沙織…」


拒否し続けても構わないはずが、倉本には逆らえない。

それどころか期待に胸が震える。

それはまさに、躰の奥の奥にある誰も知らない秘密を、じわじわと探り当てられてしまうスリルだった。




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