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秘密
第8章 秘密
目覚めたのは、愛しい男の腕の中だった。

静かに上下する厚い胸に抱かれて微睡み、幸せな時の終わりを告げる陽光の気配に目を閉じる。


もうお昼過ぎだろうか


沙織は倉本を起こさないようにじっとしていた。

昨夜から夜明けに掛けての激しさの余韻が、まだ躰に残っている。

二人でした事を思い出すと、ほつりほつりと躰が火照り、腰に回された倉本の腕が少しでも動き出せば、またすぐに燃え上がってしまいそうだ。


沙織はバスルームで倉本に全てを舐められた。

手の指、足の指、足の甲、裏、踵…。

恥ずかしさとくすぐったさに声を上げてキャッキャと笑っていた沙織は、徐々にその笑顔がなくなり、熱いため息と喘ぎに変わっていった。

床に両手を付いて、後ろから近付いてくる舌と唇に焦らされると、沙織は猫が伸びをするように、尻を高く上げて待った。

男に差し出したそこは、思うままに揉まれ、舐められ、知らなかったざわめきが次々に目を醒まして沙織を濡らした。

尻、背中、腰、脇…いたるところで熱く反応してしまう沙織を倉本は攻め続けた。


尻を開かれ、その割れ目を下りていく舌先に怯え、「やめて」と嫌がる沙織に、「君のは全てきれいだから」と言う倉本は、秘肉を指先でこねながら、尻のすぼまった場所に舌先をそっと這わせた。


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