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秘密
第2章 誘い
沙織は抵抗する力をなくし、倉本の胸に沈んだ。


「君って柔らかいんだな」


倉本の胸から聞こえてくる声は、初めて耳にする響きだった。

ずっと聞いていたい、甘えてしまいたくなる言葉。


再び激しく抱きしめられ、唇が塞がれた。


「…ぅ…」


逃げては追い付かれ、沙織の戸惑いを押し退けるように激しく絡みついてくる舌に喜びさえ感じてしまう。

何度も求められ、沙織はいつの間にか背伸びをして応えていた。


反応している躰を倉本が押し付けてくる。


「…っ…」


腰を引こうとする沙織を強く抱き寄せ、荒い息が沙織を乱した。


「次に会う時は、…我慢しないよ…」

「…っ…」


危険な誘いに心は怯え、躰が濡れる。

わけのわからない欲望の渦に、巻き込まれそうな自分が怖い。


できるわけがない
そんな事…


「……」


外灯に映える白いYシャツの胸元に付けてしまった口紅の色が、杏奈の太股に見つけた印と交差する。

沙織は自分の中で頭をもたげようとしていたものが、はっきりとわかってしまった。


ちゃんと愛されたい

心も
躰も

熱く

激しく…




その相手は
夫だった筈だ


押し付けられた猛りに熱く乱されながら、沙織は見えない夫の姿を捜していた。





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