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秘密
第2章 誘い
もちろん愛されてるわよ、幸せって言ったじゃないの


自然に微笑んで言えるだろう、他の男になら…


今日の倉本を前に、なぜか言うべき言葉を発する事ができずにいる沙織は喉の奥をつまらせて押し黙った。


「………」


かすり傷に塩を揉み込まれたようなヒリヒリとした痛みが全身に伝わっていく。


「俺、なんか悪いこと聞いた?」

「…っ…」


沙織は倉本の腕にすっぽりと抱かれ、柔らかく頭を撫でられていた。

汗の匂いがした。


「ごめん」


耳元で低く囁かれ、はっと我に返った沙織を倉本は更に強く抱きしめた。


「ごめん」

「は、離して…」

「ずっとこうしたかった」


息が詰まる。


「畜生っ、なんであの人だったんだ…、俺はあの時…」

「ッ…痛い…離して…」


聞きたくない

聞きたくない


「君にプロポーズするつもりだったんだ」

「………」



──1度会ってくれないか
大事な話があるんだ



幸せを
選んだ筈だ

優しさに包まれて
安心して生きられると

愛されて

しっかりと愛されて


あなた…





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