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大地の恋
第3章 プリズム
つまんねーななんて事ある毎に揺れる胸を視界の隅に捕らえながら先輩たちの話を聞いていた。



「板橋さんて無口なんですね」


「えっ…俺?」


寺島さんが体ごと俺に向け妖艶に笑う。



「いつも一緒にご飯食べてるあの子にはあんないい顔見せるのに寂しいなー」


「………」


「私ずーっと板橋さんのこと見てたんですよ?それなのに全然気づいてくれないんだから」


寺島さんが俺の膝に手を乗せる。
彩られた爪が視界に入りドキッとした。


「あの子彼女ですか?」


「いや…」


「じゃあ私にもチャンスあります?」



「………」


豊かな胸が腕に触れていた。
甘い香水の匂いにクラクラしそうだ。


「私、酔っちゃったかも」


膝の手はゆるゆると上に上がっていき、その度に心臓の鼓動が強くなる。


寺島さんが俺の肩にもたれ掛かった。


「誰かに迎えに来てもらう?」


「ううん…板橋さんと一緒に居たいの」


「………」


細い指はギリギリまで上り詰め、そんなことに反応する自身が悲しい。


「可愛い…板橋さん」


「あ…いや」


先輩たちも他の女の子も自分達に真剣で俺らの事なんかに気づいてない。


「抜けちゃいます?」


寺島さんが俺に言った。


正直…もうセックスなんて何年していないだろう。
一瞬グラつく自分が居たことは否めない。



「………」


突然、千花ちゃんが脳裏に現れた。


『板橋さんはそんな人じゃないです』


「………」


「板橋さん?」


脳裏の「妹」か、現実のエロスか…
脚に置かれた手はそこに現実として存在している。


千花ちゃんの期待は理想で妄想なのだろう。


俺は寺島さんを見つめる。



寺島さんは目を潤ませて期待の目で俺を見つめ返した。









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