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大地の恋
第4章 再会
夜になり、子供達を寝かしつけると俺は真優を抱きしめる。
「真優…聞いていい?」
「うん」
「高校の頃、真優は俺の事どう思ってたの?」
仄かな憧れのような気持ちは薄々感じていた。
それなのにどうして真優はあいつと付き合ったのだろうか。
「……好きだったよ。恭也さんは私の初恋だったから」
「………」
「でも私の前だけ態度違うし彼女もいたし…修学旅行の時だってあの後突然冷たいし…急に距離も開いたりして嫌われたのかなってホント悩んだんだから」
「……ごめん」
長い髪を撫でると真優が甘えて抱きついてくる。
ーーー初恋、その言葉は悪い響きじゃなかった。
「じゃあ何でアイツと付き合ったの?」
「恭也さんがそんなだったからかな、切っ掛けはね」
理由は俺か。
「……修学旅行のあの時言えば良かったのに、俺の事好きだって」
「そしたらどうしてた?付き合ってくれた?」
「………いや、突き放したろうな」
「サイアク、恭也さんこそ言ってくれれば良かったのに“好きだ!鈴村さん”って」
「教師が?言えないだろ…」
「結局あの頃はどう転んでもあのままだったってことだね」
真優は納得したように呟くけど、俺は何をどうしても変わらなかっただろうあの頃が痛かった。
俺が唯一貰えなかった真優の大切なものは、どうしたって俺のものにはならないという事だから……
「真優、やり直そうか」
「何を?」
「真優の初体験」
「!?」
「真優は女子高生で俺は教師で、真優は俺が死ぬほど好き…って設定」
「わ…私ばっかり?なんか都合良くない?」
「良くない」
ベッドに真優を押し付けて驚く顔を見つめた。
「ホラ、台詞早く」
「せ、台詞??」
「初体験らしい台詞な」
「分かんないよそんなの」
真優の胸がドキドキしている。
あれでもあの時なりの最善を選んだつもりだったけど、同時に後悔もしている。
真優の初めては全部俺が貰うべきだった。
「もし全部が俺だったら会わせてやれたかもしれないのにな」
「えっ?あっ……」
「真優…聞いていい?」
「うん」
「高校の頃、真優は俺の事どう思ってたの?」
仄かな憧れのような気持ちは薄々感じていた。
それなのにどうして真優はあいつと付き合ったのだろうか。
「……好きだったよ。恭也さんは私の初恋だったから」
「………」
「でも私の前だけ態度違うし彼女もいたし…修学旅行の時だってあの後突然冷たいし…急に距離も開いたりして嫌われたのかなってホント悩んだんだから」
「……ごめん」
長い髪を撫でると真優が甘えて抱きついてくる。
ーーー初恋、その言葉は悪い響きじゃなかった。
「じゃあ何でアイツと付き合ったの?」
「恭也さんがそんなだったからかな、切っ掛けはね」
理由は俺か。
「……修学旅行のあの時言えば良かったのに、俺の事好きだって」
「そしたらどうしてた?付き合ってくれた?」
「………いや、突き放したろうな」
「サイアク、恭也さんこそ言ってくれれば良かったのに“好きだ!鈴村さん”って」
「教師が?言えないだろ…」
「結局あの頃はどう転んでもあのままだったってことだね」
真優は納得したように呟くけど、俺は何をどうしても変わらなかっただろうあの頃が痛かった。
俺が唯一貰えなかった真優の大切なものは、どうしたって俺のものにはならないという事だから……
「真優、やり直そうか」
「何を?」
「真優の初体験」
「!?」
「真優は女子高生で俺は教師で、真優は俺が死ぬほど好き…って設定」
「わ…私ばっかり?なんか都合良くない?」
「良くない」
ベッドに真優を押し付けて驚く顔を見つめた。
「ホラ、台詞早く」
「せ、台詞??」
「初体験らしい台詞な」
「分かんないよそんなの」
真優の胸がドキドキしている。
あれでもあの時なりの最善を選んだつもりだったけど、同時に後悔もしている。
真優の初めては全部俺が貰うべきだった。
「もし全部が俺だったら会わせてやれたかもしれないのにな」
「えっ?あっ……」