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斉藤太一です
第16章 ぶつける感情・吐き出す感情


それから
僕は



涙が
止まらなかった








かすみの話しを
聞いた訳でもないのに





僕は

ベランダで
座りこみ





涙を流した






どうすれば

よかったのかな




どうすれば


かすみと

ずっと




繋がっていられたんだろう









やっぱり


恋人が
いたのかもしれない





怖くて




ずっとずっと
怖くて

かすみには
聞けなかったけど






かすみには



大切な

誰かが








いたのかもしれない









僕じゃない


かすみの…








かすみの

大切な…






っ……仕方ないよ…



僕は








こんなにも


かっこ悪いんだから…。



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