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斉藤太一です
第17章 遅くなってごめんね、しずく
それから2時間余り
僕とかすみは
かすみが
消えたあの日から
しずくが
僕に会いにきた
あの日までのことを
お互いに
話して聞かせ合った
僕は
仕事を
変えたというだけで
これと言って
変わりない毎日だったから
あっという間に
話しは
終わってしまったけど
かすみの話は
なかなか
終わらなかった
かすみの年齢で
歓迎されない出産は
やはり
大変なことだったようで
おばぁちゃんには
かなり世話になったようだ
仕事も
バイト並のものしか
することができず
もちろん
今の弁当屋も
アルバイトだという
辛い時は
時折
僕に手紙を
書いていたんだと
打ち明けてくれた
僕の部屋に
よく来ていた頃は
まだ
しずくの
本当の父親が
好きで・・・
僕は
なぜか
落ち着く
お兄さん的な
存在だったんだそうだ
次第に
その気持ちは
変わっていったけど
お腹の子の
父親が
僕ならいいなって
思ってはいたけど
それが
好きという
気持ちなのかどうか
確信をもてないまま
カラダの変化を
見られなくて
姿を消したんだそうだ
「会えなくなって
気がついたの
斉藤さんのこと
好きだったんだな・・って」
僕とかすみは
かすみが
消えたあの日から
しずくが
僕に会いにきた
あの日までのことを
お互いに
話して聞かせ合った
僕は
仕事を
変えたというだけで
これと言って
変わりない毎日だったから
あっという間に
話しは
終わってしまったけど
かすみの話は
なかなか
終わらなかった
かすみの年齢で
歓迎されない出産は
やはり
大変なことだったようで
おばぁちゃんには
かなり世話になったようだ
仕事も
バイト並のものしか
することができず
もちろん
今の弁当屋も
アルバイトだという
辛い時は
時折
僕に手紙を
書いていたんだと
打ち明けてくれた
僕の部屋に
よく来ていた頃は
まだ
しずくの
本当の父親が
好きで・・・
僕は
なぜか
落ち着く
お兄さん的な
存在だったんだそうだ
次第に
その気持ちは
変わっていったけど
お腹の子の
父親が
僕ならいいなって
思ってはいたけど
それが
好きという
気持ちなのかどうか
確信をもてないまま
カラダの変化を
見られなくて
姿を消したんだそうだ
「会えなくなって
気がついたの
斉藤さんのこと
好きだったんだな・・って」