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斉藤太一です
第17章 遅くなってごめんね、しずく

家に着いても

しずくは
テンションが高く
かすみが言ったとおり
はしゃいでいた


夕方になると



「ご飯・・食べてってね」



と、かすみに言われ
僕の目尻が下がった


かすみの勤める弁当屋は
惣菜なんかも置いている店で
そこで料理ができるように
なったらしい



かすみが
台所に立つと

しずくは
やっと落ち着いて
宿題をやりはじめ

僕は
家庭教師となった






しばらくして
3人で
夕食を済ませ


僕はそろそろ
帰ることにした


しずくは
明日も学校だし

お風呂に入って
寝なきゃいけない





もっと
このままココに居たいけど

仕方がなかった





「僕は・・そろそろ帰るよ


かすみ

ご飯、ごちそうさま


本当に
すごく美味しかったよ



しずくちゃんは
毎日こんなに
美味しいものを食べてるんだね

うらやましいなぁ」








「え?

おとーさん帰るの?


なんで?

どーして?


ねぇ、ママどーして
おとーさん帰っちゃうの?」







しずくはもう

僕が
ここに
越してきたと

思っていたみたいだった


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