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斉藤太一です
第17章 遅くなってごめんね、しずく
「お布団もまだないし・・」
かすみは
ちょっと
変ないい訳をした
「え~~・・」
さっきまでの笑顔は
一瞬にして
消え去ってしまった
「ごめんね・・
しずくちゃん」
「おとーさん
迎えに来てくれたんでしょ?
みんな
おとーさんと
一緒に住んでるんだよ?」
「う・・うん・・」
参ったな・・どう説明すれば
いいんだろう
僕たちはまだ
そんな話はしていなかった
もちろん
僕は
すぐにでも
一緒に・・暮らしたかったけど
かすみの
実家の事情も
あるだろうから
ちょっと
言いだせないでいたんだ
「しずく
わがまま言わないのっ」
ママの一喝で
しずくが
泣きそうな顔をした