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斉藤太一です
第18章 遅くなってごめんね、かすみ

かすみとは

木曜日
しずくの下校の時間に
なるまでの
数時間

2人で過ごした




それから

しずくが
寝静まったあとの


数時間。





なかなか
2人きりに
なれることはなく


子供のいる女性と
付き合うのは
こういうことなんだな…と


思ったりした。






しずくが寝静まっても

かすみの部屋で
僕は
かすみを抱きしめること
くらいしかできず




かすみの部屋では



キス以上のことは
できないでいた。





昼間
2人きりの時も
あったけど




明るくて

2人掛けの
小さなソファが
ひとつあるだけの
かすみの部屋で


僕は
何をすることもできず

もどかしい時間を
過ごしていた
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