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斉藤太一です
第19章 最終章・・・そんなのいらない
僕は
みっともなく
泣いてしまいそうで
でも
それを
必死でこらえながら
黙りこくってしまった
しずくの隣に
座りなおした
「ママが・・
ママがしずくに
話すって
言ってたんだ
でも
どうしても
僕から
話したくて
ママを
説得したんだよ
しずくに
恋人が出来て
いつ
結婚したいと
言いだすか
分からないだろ?
だから
誕生日に
話しをしようかって・・・
しずく・・・
ママを
責めないで
欲しいんだ
僕を
責めてもかまわないけど
ママのことは
責めたりしないで
欲しいんだ・・
ごめんね
しずく
今まで
黙っていて
ほんとうに
・・・っごめん」
しずくは
黙ったまま
僕の話を
聞いていたけど
空を見上げた
瞳からは
涙が
こぼれていた
「でもね
僕は
しずくを
本当の娘だと
思ってるんだ
本当は
僕の子供じゃないのかなって
ほんと・・
分からなくなるほど
しずくが
大切で
大好きで
心配で
仕方ないんだよ」
我慢していた
涙が
こぼれていた
悲しいのは
しずくなのに
僕の目からは
止めどなく
涙が
こぼれ落ちてしまった
眼鏡を
外して
僕が
急いで
涙を拭っていると
しずくが
空を見上げたまま
ぼそっと
つぶやいた
「知ってる」
みっともなく
泣いてしまいそうで
でも
それを
必死でこらえながら
黙りこくってしまった
しずくの隣に
座りなおした
「ママが・・
ママがしずくに
話すって
言ってたんだ
でも
どうしても
僕から
話したくて
ママを
説得したんだよ
しずくに
恋人が出来て
いつ
結婚したいと
言いだすか
分からないだろ?
だから
誕生日に
話しをしようかって・・・
しずく・・・
ママを
責めないで
欲しいんだ
僕を
責めてもかまわないけど
ママのことは
責めたりしないで
欲しいんだ・・
ごめんね
しずく
今まで
黙っていて
ほんとうに
・・・っごめん」
しずくは
黙ったまま
僕の話を
聞いていたけど
空を見上げた
瞳からは
涙が
こぼれていた
「でもね
僕は
しずくを
本当の娘だと
思ってるんだ
本当は
僕の子供じゃないのかなって
ほんと・・
分からなくなるほど
しずくが
大切で
大好きで
心配で
仕方ないんだよ」
我慢していた
涙が
こぼれていた
悲しいのは
しずくなのに
僕の目からは
止めどなく
涙が
こぼれ落ちてしまった
眼鏡を
外して
僕が
急いで
涙を拭っていると
しずくが
空を見上げたまま
ぼそっと
つぶやいた
「知ってる」