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斉藤太一です
第4章 番号教えて


「斉藤太一さん」




「・・はい」




「この前も・・その前も」




「・・はい」




「どうして私を襲わなかったの」





「えっ・・」





そう
いつも君は
僕を驚かせる


どうしてって・・・


君の基準は
襲うのが普通で
襲わないのが異常ってことに
なってるのかい?




「なんて・・言えばいいのかな・・

僕は
そんなつもりで
君をココに
誘ったわけじゃないから・・かな」




「どうして誘ったの?

話したかったから?」




「・・そうだね・・

それもあるけど
最初に君を誘った時は


君が・・・


死んじゃうんじゃないかと思って

心配になって・・・


休ませてあげたかったんだ」





「死ぬ?」





「・・うん」






「斉藤太一さん」






「・・・はい」









「人って

案外・・簡単には死なないよ」










「・・・・そうなんだ」







あの日は
あんまり
元気がなかったね


手首にけがをしていたからかな



前に来た時は
もう少し
元気だったんだけど




あの日は・・・・



とても

君が小さく見えたよ
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