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隠匿の令嬢
第6章 恥じらう乙女と卑猥な遊戯
「読めなくはないだろ。眼も見えてるし、口だって塞いでない」
「あ、あ……だって……こんな……」
敏感な場所を刺激され、集中出来るはずないのに。書面には重要な事柄が書かれているというのに、不謹慎極まりない行為をしている。
そう思うと羞恥は一層煽られ、官能が高まる。
「なら読めるよう、舌の運動をしておくか」
レオはアリエッタを引き寄せ、顔を後ろへと向かせる。レオの琥珀の瞳には劣情が浮かんでいるが、それを隠すよう瞼が伏せられ、アリエッタの唇を塞ぐ。
「んんっ……ふっ、ん、ンンッ……ふぅっ、あん、あっ」
すぐに深くなった口づけはアリエッタの理性を溶かしていく。歯列をなぞる舌先はアリエッタの舌を擦りはじめ、ヌチュグチュと唾液を絡ませ擦り合わせる。
蜜口に挿れられた万年筆もレオは動かすのをやめない。円を描いて肉壁を抉られ、滴る蜜は双丘と直接触れていないレオの指まで伝って濡らす。
「キスが上手くなったな。以前のように逃げなくなった。俺の舌が気に入ったか?」
「しら、ないの……。お願いだから、もうこれ抜いて?」
いつもレオが使っている万年筆が罪深い部分に挿っている。それだけでどうにかなりそうなのに、今やそれはアリエッタの溢れさす蜜で光沢を帯び、濡れそぼってしまっているのだ。
羞恥で消え入りたくなるのは仕方のないことだろう。
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