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隠匿の令嬢
第6章 恥じらう乙女と卑猥な遊戯


「それは無理だ。言ったろ? これも教育の一貫だ。こんなものでも女の身体を満たせるかどうか、俺に教えてくれ」


「ッ」


 つぷりとまた深くなる万年筆がアリエッタの体内を犯す。万年筆の先端がアリエッタの弱点を掠め、堪らず腰を浮かせた。


「痛くはないはずだ。俺の指より細いのだから」


 事実、無機物は痛みを与えてはいない。与えているのは昇りつめていく快感と、心に落ちる言い知れない切なさだけ。


 アリエッタの身体を触るレオはいつだって教育されている体〈テイ〉を崩さない。どちらかと言えば教育されているのはアリエッタの身体だというのに。


 しかし弱い部分を攻められ、心まで侵食していく官能は、アリエッタを追い詰め、思考の働きを鈍らせる。


「んぅ……やっ、……ねが……も……ぅあっ」


 絶頂へと身体は昇っていくのに、ギリギリのところでそこへ辿り着けない。ぬちゃぬちゃと抽挿する無機物は膣壁を抉り掻き混ぜるものの、最も弱い部分には届ききっていない。


 無意識にそこへと誘うアリエッタの腰の動き。レオの膝で前後に揺らし触れてとねだるが、レオは誘導に乗ってくれないでいた。





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