この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第8章 忍び寄る影



「レオナルド様が? アリエッタにくださったの?」


「ええ、そうよ」


 問うたニーナは腕を組んでなにかを考え込む。どうしたのかと首を傾げていれば。


「ねえ、レオナルド様ってアリエッタのこと好きなのかしら」


 思いもよらないことをニーナは言い出し、眼を見張る。


「まさか、そんなこと……」


 ついて出たのは否定。なぜそんなことを言い出したのかもアリエッタには解らない。


「だってピンクのガーベラの花言葉は熱愛や崇高な愛よ? なんとも想ってない女性に贈るかしら?」


「それはたまたまよ。花売りの子が持ってた物を買っただけ。ニーナったら考えすぎよ」


「そうなの? うーん、でもなぁ……」


 ニーナはまだ腑に落ちない様子だ。


 だがレオがアリエッタを好きだと言うのは絶対的に有り得ないことだ。なぜなら彼は想いを寄せる令嬢がいるというのだから。それも数年も前からの。


 アリエッタとレオが出逢ったのはほんの数ヵ月前。アリエッタであるはずがない。


 それにだ。ニーナに……他の誰にも口が裂けても言えやしないが、レオの想いを成就させるため、アリエッタは彼の教育係をしているのだ。


 そこまでアリエッタにさせてまで想いを遂げたい女性がいるのだから、やはりアリエッタではない。







.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ