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隠匿の令嬢
第8章 忍び寄る影



 令息令嬢を乗せる馬車が次々と王都国立学校へと吸い込まれ、装いを新たに着飾る学生たちはまだ休暇の名残りを残したよう、軽やかな足取りで校舎へと赴く。


 そんな中、誰よりも注目を浴びたのがニーナと共に馬車から降り立つアリエッタであった。


 見掛けない令嬢がニーナと歩いてる。だがあの蜂蜜色の髪は──“灰ネズミのアリエッタ”?


 疑念はいつしか確信へと変わり、誰もが幽霊と出会したような反応をする。


 ニーナと恒例の挨拶とも言うべき嫌味を言いに来たマデリーヌでさえ、隣にいるのがアリエッタだと解ると蒼白になり、ニーナの勝ち誇った顔にさえ言い返せず、だらしなく口を開けているだけであった。




 アリエッタが注目を浴びたのは見掛けない令嬢があの灰ネズミというだけではない。


 素顔を晒し、姿勢を正して歩く姿はどの令嬢よりも気品が満ち、美しいからだ。もちろんアリエッタはそうとは思ってはいないが。








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